中国南極氷冠科学調査隊はこのほど、海抜4000メートルを超える南極氷冠の最高点「ドームA」への登攀に出発した。南極の科学調査のなかで、最も困難かつ注目される任務となる。南極氷冠の最高点への登攀は、人類初の試みだ。
「ドームA」は、「最も近づきにくい極」と呼ばれる。海岸線から離れた南極内陸部にあり、最高点は海抜4039メートル。気候条件は劣悪だ。南極氷冠のうち、これまで科学調査が行われていない重要地点であり、南極の四大重要ポイントである南極点、地磁気極、最も寒い地点、最高点の中では唯一、前人未到だ。
中国調査隊は今回、ドームAの最高点を目指し、頂上に臨時の科学観測ステーションを設置する予定。
「人民網日本語版」2004年12月20日