中国の言語・文字の使用状況に関する調査結果がこのほど発表された。中国語の標準語「普通話」でコミュニケーションを取ることができる人の割合は全体の53%だった。普通話を除く漢民族の方言の使用人口は86%、少数民族言語は5%。調査結果は、26日に北京で開催された同調査の総括表彰会で発表された。
同調査は国家言語文字活動委員会が実施した。同調査は1998年にスタートし、香港・澳門(マカオ)・台湾を除く31の省・自治区・直轄市・新疆生産建設兵団の16万世帯・計47万人を対象に行われた。言語と文字の使用状況に関する全国規模の調査はこれが初めて。
普通話を使用できる人口の割合は、都市部では66%で農村部を21ポイント上回り、都市部と農村部の間で差があることがわかった。15~69歳の中では、年齢が低いほど、また学歴が高いほどこの割合が高くなる傾向があった。男女別では、女性の比率が男性をわずかに下回った。
中国では現在、普通話と方言を併用し、公の場では普通話を使用するのが普通だ。調査結果によると、フォーマルな場であるほど普通話の使用が多くなる。家庭で普通話を使用する割合は18%だが、職場の場合は42%に達する。
また、「周囲の人が普通話を話さないため、話す機会が少ない」とした人は49%、「『なまり』を直しにくい」とした人は43%。調査チームの担当責任者はこれについて、「普通話を使う雰囲気を作り出し、普通話による教育を強化することが、今後の普通話普及のカギとなる」と話している。
「人民網日本語版」2004年12月27日