中国では古くから、酉(とり)年の結婚は不吉だと言われている。この言い伝えの影響を受けて、北京市は6日、市内各婚姻届窓口がここ数年まれに見る盛況ぶりとなった。同市中心部の婚姻届窓口は同日、昼休みを返上して受け付けを行い、職員の大部分が残業して深夜まで処理を行った。北京市の同日の婚姻届受理数は少なくとも1千件と見られている。
中国は2005年、2月9日に春節(旧暦の新年)を迎える。今年の立春(2月4日)は春節以前に訪れ、また2006年は春節の後に立春が来るため、旧暦の2005年には立春がないということになる。このような年は古くから「春のない年は未亡人の年、結婚は不適当」と言い伝えられている。
また、今年の1月6日は旧暦では11月26日にあたり、新暦でも旧暦でも日が偶数で、さらに縁起の良い数字である「6」が重なる日は唯一同日しかないため、婚姻申請が殺到する大盛況となった。
北京市民政局婚姻登録処の李紫薇処長はこれについて、「この数年まれに見る大規模なブームだった。同様の現象は1999年9月9日にも起こったが、今回はそれを超えた」と話している。
「人民網日本語版」2005年1月8日