国務院婦女児童工作委員会弁公室と中国児童センターは8日、大陸部10都市の幼児に対する健康調査の結果を発表した。調査対象は、北京市、上海市、重慶市、広東省広州、黒龍江省哈爾濱(ハルビン)、河北省石家庄、山東省済南、河南省鄭州、湖北省武漢、陝西省西安の10都市の0~6歳の幼児。調査期間は1年半。
調査結果によると、両親のうち片方が子供の世話のために定職につかない傾向が高まりつつあり、こうしたケースは全体の18%を占めた。幼児の健康状態は全体的に良好だが、栄養不足は10.6%、標準体重超過は5.95%を占めた。
幼児の栄養状態や健康状態は、地域別で大きな差が出た。南方地域では、栄養不足や成長遅延などの比率が北方地域を大きく上回った。無機栄養素の不足状態については、都市部幼児の亜鉛不足が最も顕著だった。裕福な子供ほど不健康であるというおかしな悪循環が見られる。生後6カ月以降の幼児の発育状況は、外国の同年齢の子供と比べて遅滞が見られた。また、離乳食の開始時期が適切でない場合、生後6カ月以降の幼児の発育状態は、外国の同年齢の幼児と比べて遅滞が見られた。
「人民網日本語版」2005年1月8日