イラクのイスラム教長老組織「イラク・イスラム聖職者協会」は19日、バグダッドの本部で記者会見を開き、20日から始まるイスラム教の「犠牲祭」の期間中にすべての人質を解放するよう武装勢力に呼びかけた。
同協会は声明文で、「犠牲祭の期間に、イラク人と他のすべての人を悪しき拉致の苦難から脱け出させるために、イスラム聖職者協会は、人質を拉致したイスラム各派に人質を解放するよう呼びかける。人質がイラク人かどうかにかかわらず、人質の苦難を終わらせなくてはならない」との内容を発表した。
声明ではさらに、人質を拉致した武装勢力に対して「宗教的慣例に基づいて人質に対応すること。人質の殺害をたてに脅迫するなど、イスラム教が禁じるやり方で脅迫したりしないように」と呼びかけた。
「人民網日本語版」2005年1月20日