酉年の旧正月が目前に迫ってきた。中国語の「鶏」の発音は「吉」の発音と近いため、ニワトリは縁起のよい動物とされる。酉年の到来で、ニワトリは今や喜びの象徴だ。
ニワトリには「金鶏」という美称がある。中国のニワトリの飼育史は長く、最も早くから野生のニワトリを家畜化した国とされる。ニワトリは性質がおとなしく、毎朝夜明けを知らせてくれる勤勉さが特徴だ。
古代中国人は、ニワトリが鳴くことを国にとって重要な事と考えており、ニワトリに関する一連の故事も残されている。また、ニワトリは食卓のごちそうでもあり、鶏卵の栄養価の高さもよく知られている。
ニワトリの種類は多く、食用種のほかにも闘鶏用のニワトリ、観賞用のオナガドリやミクロバード、薬膳に用いられるウコッケイなどさまざまだ。民間芸術の年画(新年に飾るめでたい絵)や泥人形、切り紙細工「剪紙」、書画にしばしば登場するほか、おもちゃ、図案、煙草の商標、宝くじ、マッチ箱、カードなどのデザインにもよく使用される。人類と密接な関係を持つニワトリは、その風格や姿で人々に愛されている。
写真(左):北京市の希少動物飼育施設のアオミミキジ
写真(右):雲南省七彩雲南孔雀園を駆け回るオスのセキショクヤケイ
「人民網日本語版」2005年2月7日