公安部は24日、外国人による違法金融組織を初めて摘発したことを明らかにした。地下で外貨の違法売買などを行う「地下金融」で、韓国人を含む容疑者18人はすでに逮捕されている。
公安部経済犯罪偵査局の張京副局長は24日の記者会見で、昨年12月30日に韓国人の金権在容疑者を主犯格とする違法金融組織を摘発し、128万元、7750万ドル、56万ウォン(韓国通貨)、預金通帳10冊、銀行カード8枚を押収した。
張副局長によると、この地下金融の違法経営額は年間2億4千万元。金容疑者は2001年、中国と韓国の企業や個人との取引のために、通貨の違法な持ち込みを開始した。主な取引対象は、中国に設立された韓国系企業や中国在住の韓国人で、経営範囲は山東省青島市、威海市、煙台市、済南市など。取引の一部は上海や吉林省などでも行われていた。
公安部の統計によると、中国は昨年4~12月、地下金融や外貨の違法売買組織など155カ所を摘発した。見つかった違法資金は125億元。
「人民網日本語版」2005年2月25日