華僑向け通信社「中国新聞社」の報道によると、日本の海南友子監督が製作した長編記録映画「にがい涙の大地から」の上映会が、2日から9日まで、東京都文京区の日中友好会館で開かれている。
長編記録映画「にがい涙の大地から」は、第二次世界大戦で中国を侵略した日本軍によって中国に遺棄された化学兵器が中国の普通の人々に与えた深刻な被害をテーマにした。遺棄化学兵器被害者の娘の劉敏をはじめ、人々の苦しみとの出合いと歩みを中心に描いている。
海南監督はインタビューに対して「この映画は昨年の完成後、日本の多くの地域で小規模な上映会を開いてきました。上映会はこれまで約40回、観客総数は数千人です。連続上映会は今回が初めてです」と語った。監督はさらに「今年は第二次世界大戦終結60周年ですが、残念ながら、多くの若い世代の日本人は歴史にまったく無知です。これまで各地で行った上映会の後、観客のメッセージで最も多い内容は『これまでまったく知らなかった』です。私自身、劉敏に会うまでは、こうしたことを完全に理解していたわけではありません。日中両国民が仲良くなるためには、真実を知ることがきわめて重要です。必要な情報は、互いのコミュニケーションと相互理解の前提です」と述べた。
「人民網日本語版」2005年3月3日