反ファシズム作品として知られる映画「シンドラーのリスト」の原作者トーマス・キニーリ氏が8日、北京大学で「オーストラリア文学と世界」と題し、講演を行った。講演終了後、キニーリ氏は報道陣に囲まれ、記者の質問に答えた。
――第2次大戦時の中国の歴史を学んだことがあるか。
学んだだけでなく、中国を侵略した日本軍による南京大虐殺について資料を作成した事がある。
――現在、日本の一部政治団体が南京大虐殺を否認しているが。
南京大虐殺は争えない事実だ。日本人の一部は犠牲者数にこだわっているが、何の意義もないことだ。
――日本政府は今も過去を反省していないが。
理解できない。ドイツの大統領は、ナチスの迫害を受けたユダヤ人に跪いて謝罪した。英国のブレア首相はアイルランド人に謝罪した。なぜ日本人にはできないのか。日本政府は中国人民に対し、過去の罪行を心から謝罪するべきだ。
「人民網日本語版」2005年3月9日