中国人口学会の李宏規副会長(中国計画生育協会副会長)は10日、中国は2040年前後に人口成長率ゼロ%を達成するとの予測を発表した。その頃の中国の人口は約15億人で、高齢人口の占める割合は12%以上だという。
李副会長によると、昨年の人口成長率は5.87‰で、人口純増加数は約700万人だった。
李副会長は「中国が人口ゼロ成長を達成する2040年前後には、人口の年齢構成にも重大な変化が訪れる。65歳以上の高齢人口が総人口に占める割合が、現在の7.6%から12%以上に上昇するとともに、就業人口の割合が大きく減少する」と指摘し、「こうした点を考えると、中国の人口政策には2040年までに重大な調整が行われる可能性がある」と述べる。また人口ゼロ成長の達成後は、人口政策を人口の急激な減少の防止へと転換させる必要がある。「それでも経済の発展や人々の出産に対する考え方の変化により、総人口が再び増加に向かう可能性は高くない」という。
李副会長は「中国は短期的には計画出産政策を変更しないだろう。これは低出産率を定着させるための重要な手段だ」と話す。
中国では今年1月6日に13億人目の赤ちゃんが誕生した。現在、一部の省、市は、一人っ子同士の夫婦には第2子の出産を認めるとの規定を設けている。
「人民網日本語版」2005年3月11日