甘粛省臨夏回族自治州東郷族自治県の農村人口のうち、平均純収入が879元以下の低所得人口、625元以下の絶対貧困人口が計14万人を超える。現在、現地政府の努力により、学齢児童・生徒の入学率は96.8％、うち女子の入学率は95％に達している。しかし、依然として未就学児童・生徒が全県で1千人を超え、うち大部分が女子だ。温家宝総理は、第10期全国人民代表大会第3回会議の政府活動報告で、国家級貧困地域支援開発事業の重点県・村の貧困家庭の学齢児童・生徒に対して、今年から教科書代や諸費用の免除のほか、寄宿生の生活費補助を行う方針を示した。これにより、中国の貧困地域592県の貧困家庭の小中学生約1400万人が、諸費用全額免除で教育を受けられるようになる。この政策により、より多くの貧困家庭の児童・生徒の就学への夢が実現する。

写真（左）：甘粛省臨夏回族自治州東郷族自治県竜泉郷王家湾村の未就学児童（＝10日撮影）

写真（右）：村の小学校から数十歩しか離れていない自宅から、校内の生徒の一挙一動を見つめる馬亜倩さん（12歳）。馬さんは東郷族の農家の長女で、家の仕事を手伝わなくてはならない。しかし、学校をあきらめたより大きな原因は、家計が苦しく、毎学期の学費や諸費用など35元が払えないことだ。馬さんにとって就学は手の届かない夢だ。

「人民網日本語版」2005年3月14日