▼わずか10分で完了した救急措置
愛知万博の開幕後、外国人女性が会場西門で失神するという事故があった。現場には3分以内に小型医療車3台が駆けつけ、医療チームが診断と応急措置、記録作業などを行った。8分後には救急車が到着し、警備担当者が人ごみを掻き分けて通り道を作った。10分後には失神した女性観光客を乗せて病院に向かい、警備担当者が他の観光客に参観を続けるよう呼びかけた。
〔ヒント〕緊急事態の現場で、担当メンバーの分業が明確にされている。特に記者が感動したのは、緊急救助に協力した警備担当者がチームワークを発揮して、人ごみに何とか通路を確保し、失神した女性のプライバシー保護に努めたことだ。完璧な緊急対処能力が、万博を強力にサポートするだろう。
▼入場券にも工夫
愛知万博の夜の部は毎日午後5時にスタートし、午後10時に終了する。夜の部の入場料は昼間の半額(2300円)で、すべてのパビリオンが正常に運営する。愛知万博は集客のために、入場券販売にも工夫をこらしている。入場料は、大人(18歳~65歳未満)、中人(12歳~18歳未満)、小人(4歳~12歳未満)、シニア(65歳以上)に分けて設定され、そのほか夜間割引入場券、障害者とその介護者への特別割引入場券、家族割引入場券、回数割引入場券などが用意されている。愛知万博の入場券は、予想来場者数のべ1500万人分のうち半数がすでに販売された。現地の日本人観光客が最も多い。
〔ヒント〕2010年の上海万博の入場券は1枚20ドルの予定。入場券購入を便利にするため、入場券と会場までの交通機関の乗車切符のセット販売も行う計画だ。会場内外の連携がカギになるだろう。
「人民網日本語版」2005年4月4日