国家禁毒(薬物禁止)委員会によると、中国政府は04年、全国的な特別取締活動を実施した結果、薬物犯罪9万8千件(前年比4.4%増)を摘発し、容疑者6万6900人(同5.1%増)を検挙した。
押収した薬物の内訳は、ヘロイン10.8トン(同13.6%増)、合成麻薬MDMA300万錠以上(同9倍)、メタンフェタミン2.7トン(同52.9%減)、易制毒化学品(容易に毒物が製造できる化学品)160トン(同119.8%増)――など。広東省で押収されたMDMAは、全国の押収量の90%を超える270万錠に上る。広東・福建の両省は、依然としてアンフェタミン類の製造・販売の一大拠点だ。
統計によると、昨年新たに確認された薬物使用者は2万2千人(前年比19.7%減)。治療の結果3年以上薬物を使用していない元使用者は、8万8千人に上る。
「人民網日本語版」2005年4月5日