黄山の九大松のなかでも群を抜いていた樹齢600年余り、1982年に枯死した松「夢筆生花」が“蘇生”した。
「夢筆生花」は「帝松」「擾龍松」などとも呼ばれ、枯死後、黄山市は別の黄山松を移植してその姿を再現することを決定。「夢筆生花」があった筆峰の高さは44.4メートル、主岩の厚さは3.8メートル、先端は鋭くとがり、土壌の条件は悪く、面積は0.5平方メートル足らずで、そこに人工移植するのはかなり難しい。黄山景勝地園林局は2003年8月に実地調査を開始。新鮮で肥沃な松林の腐植土を埋め込めば、根を張るのは確実だと考え、筆峰の東南側と西側の2つの岩石のすき間に移植することを決めた。
その後、「夢筆生花」の樹形と高さを参考に、高さ175センチ、基径18センチ、冠幅234×228センチ、樹齢50年の黄山松を“候補”に選定。2004年3月25日、筆峰向かいの峰との間にロープをわたし、滑車で松を移動・移植させる作業が8時間かけて行われた。
新松の正式名称は「擾龍松」。
3月末、北京や安徽省・合肥など古木保護、病虫害駆除関連の専門家が生育状況を調査し、「夢筆生花」が順調に“蘇生”していることが確認された。
「チャイナネット」2005年4月19日