中国国際航空の旅客機が2002年4月に韓国・釜山で墜落した事故で、韓国の事故調査部門はこのほど、調査報告を発表した。中国民用航空総局が8日に明らかにした。
調査報告によると、事故機(ボーイング767-200ER型B2552)に搭乗した乗務員が大型機の着陸に最低限必要な天候条件の意識を欠き、位置感覚を喪失し、再浮上を行わなかったことが、事故発生の原因として考えられるという。中国民用航空総局の調査チームは、乗務員のほか、悪天候や航空管制側の対応が不適切だったことも原因になった可能性があるとみている。
同事故は2002年4月15日、中国国際航空CA129便が韓国・釜山の金海国際空港北部の山間に墜落し、乗員166人中126人が死亡したもの。「国際民間航空条約」(シカゴ条約)付属文書13の規定により、韓国は事故発生国として事故調査を行い、中国は機材登録国・運営会社の所在国とし代表者と顧問からなる事故調査チームを派遣した。米国運輸安全委員会(NTSB)も専門家を派遣して調査に当たった。
「人民網日本語版」2005年5月10日