中国が独自開発した小型懸垂式リニアモーターカー技術の検証車両「中華06号」が11日、大連でお披露目された。同技術は国の重大科学技術プロジェクトとして進められており、関連技術の知的財産権は、すべて中国が掌握している。
チームの首席科学者、李嶺群氏によると、開発された小型懸垂式リニアは構造が簡単で、材料節約や線路・車両の軽量化も可能。高速運転にも向き、運行コストを大きく削減できるという。複線1キロメートル当たりの建設費用は約800億元で、海外先端技術を導入した場合のコストのわずか28%。また安全性が高く、車両はレールに吊り下がっているため、脱線や横転の危険もない。
このリニアモーターカーは、設計上の速度は時速400キロで、都市間の旅客輸送や貨物輸送に適しており、大型・中型都市の地域経済圏向けの特別仕様となっている。
「人民網日本語版」2005年5月12日