中国青少年研究センターはこのほど実施したアンケートの結果、小中学生の睡眠状況は憂慮すべき状況にあり、睡眠不足が子供の健康にある程度の影響を及ぼしているとした。
中国政府が発表した学生の健康や衛生に関する規則は、小学生には10時間、中学生には9時間の睡眠時間を確保しなければならないと規定している。一方、アンケートの結果では、小学生のうち睡眠時間が10時間以上の割合は33.4%、中学生のうち睡眠時間が9時間以上の割合は22.3%で、小学生の3分の2、中学生の4分の3が睡眠不足の状況にある実態が浮き彫りになった。
睡眠不足の原因として、回答した子供たちは▽宿題が多すぎる(回答者の49.5%)▽宿題のペースが遅すぎる(同32.3%)▽登校時間が早すぎる(同24.4%)▽課外学習のため(同13.4%)▽家庭教師の授業のため(同6.7%)――などを挙げている。
睡眠不足や睡眠の質の問題は、子供の精神状態や学習効果にも影響している。アンケートでは、「授業や宿題の途中で居眠りをする」という回答は小学生の10.7%、中学生の34.5%に、「日ごろ疲れている感じがする」という回答は小学生の35%、中学生の59%に達した。
「人民網日本語版」2005年5月22日