5月31日午後、北京中心部は大粒のひょうが降る荒れ模様の天気となった。ひょうの粒は最も大きいもので鶏の卵ほどもあった。地元の高齢者の話によると、北京でこれより前に大粒のひょうが降ったのは1960年代末で、これほど大きなひょうが降るのは数十年に一度の珍しい現象という。市内では、屋外に停めてあった自動車の被害が相次いだ。
中国人民保険の北京分公司(支社)が同日午後3~5時の2時間に受け付けた自動車のひょう被害の届け出は535件に上る。同じ時間帯、太平洋保険の北京分公司は250件の届け出を受けた。太平洋保険の関係者は「午後8時までには500件を超えるだろう」と話した。
保険業界の関係者によると、今回のひょうで市内の自動車数千台が被害に遭ったとみられる。保険会社の補償額は500万元を超えると予想される。
「人民網日本語版」2005年6月1日