国際オリンピック委員会(IOC)第29期調整委員会の第4回総会が5月31日、北京市で開催された。
総会では、北京オリンピック組織委員会の劉淇主席がスピーチを行った。劉主席は、アテネ五輪の閉幕後、中国政府が五輪準備作業へ指導をさらに強化し、「特色ある、レベルの高い五輪開催」という目標を設定したことを紹介。また、中国政府の指示を受けて、陳至立国務委員が同委員会の第一副主席に就任し、統括・調整能力が強化されたことを説明した。
劉主席によると、中国政府は五輪準備がもたらす経済的・社会的効果の発揮を十分に重視し、五輪準備を通じた市や国の経済的・社会的発展を繰り返し強調している。昨年以来、中国政府は科学的発展観の徹底、調和の取れた社会「和諧社会」の構築という目標を打ち出している。「和諧社会」の構築を通じて、北京五輪はよりふさわしい都市環境と社会的雰囲気を得ることになる。今年に入り、北京市は「人民本位」の方針と「和諧社会」構築を五輪準備と緊密に結びつけながら、多方面にわたる事業を広く積極的に展開している。
IOC調整委員会のフェアブルッゲン主席は、北京オリンピック組織委による優れた成果を評価し、「北京オリンピック組織委の各方面における準備作業は、着実な足取りを保っており、第3次総会が設定した事業目標は達成された」との見方を示した。
今回の総会では、北京五輪の医療サービスやドーピング対策、競技場や会場の管理、市場開発、チケット関連業務、都市景観、文化活動、メディア運営などが話し合われたほか、北京五輪組織委との実務協議も開かれた。
「人民網日本語版」2005年6月1日