全国唯一となる県レベルの中毒治療施設がこのほど、衛生部と国家発展改革委員会の認可を受けて、吉林省敦化市で着工した。この事業は、旧日本の遺棄化学兵器の廃棄状況によって建設が特別に決定した国債プロジェクトだ。投資総額は1千万元以上、建築面積は約6千平方メートル。
敦化市と周辺地域ではこの数年、第2次大戦中に旧日本軍が遺棄した毒ガス弾など各種の化学兵器が次々に見つかり、現地居住者や遺棄兵器の処理担当者が負傷するなど事故が相次いでいる。敦化市で着工した中毒治療施設の主な役割は、こうした負傷者の治療と予防。今年10月に竣工し、事業元に引き渡される。
敦化市の哈爾巴嶺は、旧日本軍の遺棄化学兵器が最も多く残る場所とされている。
「人民網日本語版」2005年6月6日