EU委員会はこのほど、ベルギーのブリュッセルで発表したプレス・コミュニケで、「年内に中国とEU間の新たなパートナーシップ取り決めについての交渉を展開し、当面の『中国・EU間の貿易経済協力についての取り決め』をとって代わる」念願を明らかにした。
当面、中国・EU関係の法律メカニズムは1985年に調印した「欧州共同体(EC)と中国の貿易経済協力についての取り決め」に基づくものであるが、現在、この取り決めはさまざまな分野で発展をとげている中欧関係をカバーできなくなっている。2004年12月、オランダのハーグで開催された第七回中・欧首脳会合で、双方は「新たな中・欧間のパートナーシップの取り決めについての交渉を適時に始動させ、将来における双方の関係の発展のための新たな法的基盤を固める」ことを明確にした。
前述のプレス・コミュニケはEU委員会のワルドーナ・対外関係委員の言葉を引用しており、同氏は「EUと中国の外交関係の樹立30年らい、EUと中国、ひいてはヨーロッパと中国の関係そのものにはきわめて大きな変化が起こっており、欧・中間の経済・貿易協力についての取り決めは現在の欧・中パートナーシップの動態的発展に適応しえなくなっているので、新たな双方協力の取り決めの調印によって欧・中間のパートナーシップを促す機はすでに熟した」と語った。
このほど、EU駐在中国代表団の関呈遠大使は中国新華社のインタビューに応じた際、「当面、中国とEUは新たなパートナーシップについての交渉のため、関連の政治と法律面の準備を行い、必要とされる条件をつくりあげ、その交渉をいち早くスタットさせることを願っている」と語った。
中国とEUの外交関係樹立30周年にあたり、中国外交部の李肇星部長の招きに応じ、EU議長国であるルクセンブルクのアッセルボルン外相、EU委員会のワルドーナ・対外関係委員、次のEU議長国であるイギリス外相の代表が中国を訪れることとなっている。
「チャイナネット」 2005年6月