先般、中国を訪問したニュージーランドのヘレン・クラーク首相は商工業界の昼食会に出席し、「ニュージーランドは中国とFTAについての交渉を完了する最初の先進国になることを願っている。三回の交渉を経て、両国はいくつかの問題でさらな交渉を行う必要はあるが、双方のたゆまない努力によって、最終的には成功に至ることを信じている」と語った。
中国とニュージーランド間のFTA交渉は2004年12月から始動し、三回目の交渉は2005年5月18日から5月20日にかけてウェリントンでおこなわれた。両国の代表は貨物、サービス、投資および他の経済分野での協力について交渉を行い、積極的な成果を収めた。次回の交渉は7月下旬に中国でおこなわれる予定。
ヘレン・クラーク首相は「FTAについてのフィジビリティースタディーの結果によると、貨物、サービス、投資を含むFTAの取り決めは両国にメリットをもたらすものである。ニュージーランドは中国経済の数多くの分野に対し興味を持っている。これまでの五年間に、ニュージーランドの対中輸出は倍増し、当面、中国はニュージーランドの四番目の輸出市場、四番目の貿易パートナーとなっており、双方の貿易額はすでに50億ニュージーランドドルを上回っている」と語った。
中国とニュージーランドの貿易関係の中で、ニュージーランドは三つの「最初」を記録した先進国と見なされている。1997年にニュージーランドは中国と「WTO加盟の『両国間の市場参入認可』の取り決め」に調印した最初の先進国であり、2004年に中国の市場経済の地位を認めた最初の先進国となり、2004年12月、中国とFTI交渉を行う最初の先進国となった。
ヘレン・クラーク首相は「当面、ニュージーランドは四番目の『最初』、つまり、中国とFTIについての交渉を完了する最初の先進国という目標を目指している。ニュージーランドは数多くの分野で中国との協力を強化することを願っている。特に農業科学技術の開発においてそういえる。農業分野における両国の協力は『両国にメリットをもたらす』局面を形成させることになろう」と語った。
中国の外交部、商務部、文化部などの政府機関、中国駐在ニュージーランド大使館及び工業界および商業界から200余人の代表たちがこの昼食会に出席した。ヘレン・クラーク首相は温家宝総理の招きで中国を訪問した。同氏はニュージーランドの歴史で最初の女性首相である。
「チャイナネット」 2005年6月