先般、広東省空港管理グループと米フェデックス(FedEx)は広州市ガーデンホテルで調印式を行い、「フェデックスが同グループのアジア・太平洋地域の貨物中継運送センターを広州白雲空港に設ける」ことを明らかにした。
今回調印された取り決めによると、フェデックスのアジア・太平洋地域の貨物中継センターは2006年5月から着工し、2008年10月に運営を始める予定で、プロジェクト全体の投資総額は3億ドル以上で、1.6平方キロの敷地を占めることになっている。2020年において、一日に17.9万件、1823トンの速達便・貨物を仕分け、速達便の日間処理量12.5万件の規模を目標として設計され、初期においては1200の雇用を創出するものと見られている。2008年12月以降、現在フィリピンに設置されているフェデックスのアジア・太平洋地域の貨物中継センターの業務が広州白雲空港に移され、さらにそれを拡大することにより、アジア・太平洋地域におけるフェデックスのすべての貨物は広州で処理・仕分けされ、アジア・太平洋地域から中国へ運ばれる貨物も広州で仕分けされ、各地に運ばれることになっている。
フェデックスアジア・太平洋地域貨物中継センターの設立によって年間、広州白雲空港に60万トン以上の新規貨物運輸量を提供することになり、これは同空港の2004年における貨物取扱量に相当し、貨物運輸業務の伸びが鈍化する局面を根本的に変え、世界クラスの貨物運送ハブ空港としての基礎を打ち固め、中国の各航空会社により多くの商品供給源や発展のチャンスをもたらすことになり、広州市、広東省ひいては全国の物流業にこれまでにない発展のチャンスをもたらすことになっている。
中国発展研究学会と米ケンベル・ヒル航空組織が共同で完成した研究の結果によると、2010年は、広州に設けられるフェデックスの貨物中継センターは中国に110億ドルの直接の産出をもたらし、2020年においてはこれは630億ドルに達し、そのうちの大部分は工業化発展によるものである。
中国民用航空総局の楊国慶副局長、湯炳権・広東省常務副省長、張広寧・広州市市長及びフェデックスのシウェッド理事長が調印式に出席し、この歴史的意義をもつ事業のスタートの場面に立ち合った。
「チャイナネット」 2005/07/20