新疆ウイグル自治区では第11期中央委員会第3回全体会議以来、経済発展のスピードが絶えず加速され、総合経済力は著しく増強された。2004年の域内総生産(GDP)は2200億1500万元まで増加した。1955年に比べ41.4倍、1978年比では15倍の増。改革開放以来の経済発展スピードは改革前の1.84倍となり、1992年までに改革開放初期に打ち出したGDPの2倍増を8年前倒しで実現、2000年には3倍増の目標を達成した。2002年の1人平均GDPは8382元、当時のレート換算で1019ドル。1人平均GDPは2004年には1万1199元、同1360ドルまで急増し、1978年比で7.04倍となった。
2004年の農林牧畜漁業の総生産高は750億6800万元に達し、1978年比で6.9倍、増加値は440億7000万元で同6.7倍、穀物総生産量は828万5300トンで同2.3倍、綿花総生産量は175万2500トンで同32.0倍、ウリ類・果物の総生産量は186万600トンで同4.3倍、肉類総生産量は128万1300トンで同13.3倍の増となった。
2004年の工業増価値は745億元で、1978年に比べ10.3倍増加し、GDPに占める割合は33.9%に達した。一定規模以上の工業企業の利益は227億2300万元となり、1990年の72倍の増。石油・石油化学が全産業をけん引し、紡績と鉄鋼、建材、食品を中核にした非鉄金属、石炭、電力、機械、化学工業などを含む新疆に適した資源型工業システムがすでに構築された。石油・石油化学が工業増価値に占める割合は60%以上。原油生産は年平均110万トンずつ逓増し、13年連続全国トップの座を占めた。新疆ウイグル自治区は黒竜江省、山東省に次いで全国第3位の重要な石油・石油化学工業基地、エネルギー戦略の代替地区となっている。
90年代以降、固定資産投資額は累計で7432億元にのぼり、年平均伸び率は20.2%。うち2004年には1160億元に達した。タリム盆地の農業灌漑施設や環境保護事業の第1期工事、ウルワティ水利工事、南疆鉄道と西部への延長工事、北疆鉄道の建設、蘭州・ウルムチ鉄道の複線化工事、ウルムチ・グイトン高速道路の建設、南疆・北疆の光ケーブル敷設など、水利や交通、エネルギー、都市インフラ、生態環境保護プロジェクトなどが実施された。鉄道の営業距離数は2998.5キロ、自動車道の総延長は8万6500キロ、民間航空網は11万1800キロに達した。
2004年の輸出入総額は56億3600ドルで、1990年に比べ12.7倍の増となった。うち輸出額は30億4700万ドルで、同8.1倍。輸入額は25億8900万ドルで、同33.5倍。改革開放以来の28年間に導入した外資は、実際利用ベースで累計31億4300万ドルに達した。90年代以降、海外から訪れた観光客数は延べ313万1500人で、外貨収入は14億1800万ドル。うち2004年の海外観光客数は延べ31万6900人で、外貨収入は9100万ドルにのぼり、観光収入がGDPに占める割合は5.3%に達した。新疆は85カ国・地域と友好往来があり、15カ国の19団体と友好関係を結んでいるほか、姉妹都市は11都市を数える。
2004年の都市部住民の1人平均可処分所得は7503元、農村部住民の1人平均純収入は2245元に達した。都市部1人平均居住面積は18.82平方メートル、農村部は同19.1平方メートル。従業員の年平均賃金は1万4484元。都市・農村部住民の預貯金残高は1534億6700万元、1人平均預貯金額は7818元に達し、1990年に比べ8.3倍の増となった。固定電話台数は522万2000台で、普及率は26.6%。携帯電話台数は489万4000台で、普及率は25.3%。インターネット利用者は78万1000人。
「チャイナネット」2005年8月3日