2005年8月3日、フィンランドの三番目の大都市タンペレで開催されている国際翻訳家連盟第17回世界翻訳大会で、中国翻訳協会代表団は全会一致で2008年第18回世界翻訳大会主催組織に選ばれ、中国の上海市が主催地に決まった。また、中国翻訳協会の黄友義代表と中国科学院科学技術翻訳協会の邱挙良代表は第17回国際翻訳家連盟の理事に再選され、黄友義代表は同連盟の副主席にも選ばれた。
中国翻訳協会は全国的な社会団体で、1982年に発足。国際翻訳家連盟は世界で権威のある、翻訳者の連盟組織であり、ユネスコAクラスの諮問的地位に位置づけられている。国際翻訳家連盟は現在115の会員組織からなり、世界翻訳大会は3年ごとに開催することになっている。中国翻訳協会は1987年に国際翻訳連盟に正式に加入し、国際翻訳家連盟の最大の会員組織となっている。
中国では、改革開放以来、翻訳事業が急速な発展を遂げ、国際翻訳学界で注目されている。中国翻訳協会が今回世界翻訳大会の招致に成功したことは、中国翻訳協会と中国の翻訳事業が国際翻訳連盟と国際翻訳学界に幅広く認知されたことを示すものであり、中国翻訳界の国際的地位の向上と影響力の拡大、中国翻訳界と国際関連機構との交流と協力の促進、中国における翻訳事業の将来の発展にとって重要な意義を持つことである。2008年の第18回世界翻訳大会はアジア、中国で開催される初めての翻訳界の大会となるわけである。
「チャイナネット」2005年8月4日