広東省側が1000万元を援助して、総投資が3000万元に上る新疆ウイグル自治区のハミ回王(回族の王)府修復工事の第一期工事がすでに完工し、近く観光客に向けて公開されることになっている。
修復されたハミ回王府は、彫刻・絵画などの漢族の工芸技術と円形屋根、月の形のイスラム建築の風格と融合しあったもので、新疆における建築芸術の様式が最もユニークな宮廷風建築物だと見られている。
ハミ回王府はハミ市内にあり、1705年につくられたもの。清王朝に任命された初代のハミ回王は、当時の都から漢族の職人を呼び寄せ、7年間をかけ、この満州族・蒙古族・ウイグル族・漢族の文化の特色を融合させた王府を建てた。規模、芸術などの面からも、当時の新疆において、それを上回るものはなかった。1931年にこの200年の歴史をもつ王府は、戦乱の中で破壊をこうむった。
「チャイナネット」2005年9月21日