新疆ウイグル自治区を経由して、歴史上の東西両文明の交流のルートとして有名な「シルクロード」は、高い山々や黄砂の影響で、何度もルートの変換を余儀なくされた。ところが現在、空路による「シルクロード」という航空ルートのネットワークが整備されつつあり、それはわが国とヨーロッパ、中央アジア、南アジアとを結びつけ、新疆ウイグル自治区は再び交通の中枢となった。
現在、新疆ウイグル自治区の民間航空ルート網は、ウルムチを中心とする78の航空ルートからなり、その中には、アルマトイ、モスクワなどへの国際航空ルートが12、北京、上海、広州、武漢などへの国内航空ルートが43、自治区内各地を結ぶローカル航空ルートが23があり、航空ルートの総延長は14万キロメートルで、ウルムチ国際空港も中国で四番目に大きな空港となっている。航空ルート網発達のおかげで、新疆ウイグル自治区はもはや「遥か彼方の地」、「閉ざされた区域」のイメージから脱皮し、往時の「シルクロード」の経由地として再度繁栄することも可能となろう。
「チャイナネット」2005年9月21日