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農業部の担当官 鳥インフルエンザの状況を通報

2005年10月28日(金曜日)午後、国務院新聞弁公室は新聞発表会を開き、中国の国家首席獣医官、農業部獣医局の賈幼陵局長を招いて、最近における中国の鳥インフルエンザ予防対策の状況を紹介し、記者の質問に答えた。

賈幼陵局長によると、2005年の秋いらい、中国国家鳥インフルエンザ参考実験室は、我が国の内蒙古自治区、安徽省、湖南省で相継いで発生したH5N1亜型の病原性の強い鳥インフルエンザの疫病を確認した。

内蒙古自治区の疫病はフフホト市サイハン(賽罕)区バイエン(巴顔)鎮の騰家営村で発生し、発病したニワトリ、アヒルは2600羽で、2600羽が死に、捕殺、処分された様々な家禽は9万1100羽にのぼった。今回の疫病発生は10月19日に中国国家鳥インフルエンザ参考実験室によって確認された。安徽省の疫病は天長市便益郷の梁営村で発生したものである。発病したガチョウは550羽で、550羽が死に、捕殺、処分された様々な家禽は4万4736羽に達した。今回の疫病発生は10月24日に中国国家鳥インフルエンザ参考実験室によって確認された。湖南省の疫病は湘潭県射埠鎮の湾塘村で発生したもので、発病したニワトリ、アヒルは545羽で、545羽が死に、捕殺、処分された様々な家禽は2487羽に達した。この疫病発生は10月25日に中国国家鳥インフルエンザ参考実験室によって確認された。

感染発生地域の各クラス人民政府は、『国の突発重大動物疫病への応急予備対策』、『全国における高病原性鳥インフルエンザへの応急予備対策』の国および農業部の関連規定に基づき、応急予備対策を始動させ、一連の応急予防措置を講じている。疫病発生地域は閉鎖され、これら地域の家禽およびその製品の他地域への出荷も厳禁とされ、人員、車両の出入りも厳しくコントロールされている。疫病発生地点から3キロメートル範囲内のすべての家禽に対して、一羽ももらすことなく捕殺、焼却し、地下の深いところに埋めるなどの無害化処理を行うとともに、養殖農家への補助金給付もすぐ行われた。養殖場の家禽小屋、かご、道路周辺および疫病発生地域に出入りした車両、人員に対して厳格な消毒が行われた。感染の脅威にさらされている地域のすべての感染しやすい家禽に対して緊急免疫強化措置がとられ、3つの省(自治区)ではすでに感染の危険にさらされている地域において、29万羽の家禽への緊急免疫措置が実施され、免疫措置は696万2000羽の家禽に拡大されている。現在、3件の疫病発生はいずれも鎮静化し、新しい感染地点は発見されていない。衛生部の通報によると、当面人間が高病原性鳥インフルエンザに感染したケースは発見されていない。しかし、当面高病原性鳥インフルエンザの予防対策にはいくつかの困難が存在している。一、渡り鳥の移動が予防対策に重大な潜在的な危険をもたらしていること。世界の8本の渡り鳥の移動コースのうちの3本が中国の上空を通過しており、渡り鳥の移動の際に経由する省も多く、かかわりのある範囲も広く、移動の途中には他の鳥類とも頻繁に接触し、家禽に感染をもたらして、疫病を引き起こす可能性もある。二、我が国の家禽養殖羽数が大きいこと。家禽養殖羽数は142億3200万羽で、世界総羽数の20.83%を占めている。そのうち、水鳥の養殖羽数は37億3500万羽で、世界の76%を占めており、鳥インフルエンザが発生し、それを伝播する確率もかなり高い。三、我が国の家禽の飼育は放し飼いを主とし、飼育の条件も劣っており、管理も粗放的で、疫病を防ぐうえでの難度もかなり高い。

万が一、人間が感染するケースが現れた場合、当局にはどのような応変措置があるのかという質問に対して、衛生部の担当官は次のように答えた。人間に対するケースについては、先ず予防であり、人間への感染例が現れないよう抑制する。二、動物の間の疫病が発生した場合、衛生部門はそれ相応の応急メカニズムを始動させ、感染の可能性の高い人の群れの移動状況に注意し、医学的観察を行い、疑がわしい病例をできるだけ早く見つけ、農業部との間で緊密に情報を交換し、連動措置をとる。三、もしも疑がわしい患者を発見すれば、できるだけ早く診断すること。本当に感染した患者に対しては、それ相応の治療措置をとり、医学的観察をおこない、一連の措置をとって病気を治療し、密集感染などを防止する措置をとることになろう。

賈幼陵局長は最後に、皆さんが非常に関心を寄せているのはやはり人間が感染される可能性があるかないかだと思います。これまでのところ、我が国においてこうした面での実証されたケースはまだない、と語った。

「チャイナネット」2005/10/28

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