朝鮮半島の核問題をめぐる6カ国協議で、中国首席代表を務める武大偉・外交部副部長は、9日午前の開幕式で「今回の協議の主な任務は、『約束には約束を、行動には行動を』の原則に照らし、共同声明の細則や手法、手順を定め、実行することだ」と述べた。
武副部長は、前回の協議が「第4回6カ国協議共同声明」をもって円満に終止符を打ったと述べ、各代表の建設的な努力に改めて心から敬意を示した。そして「共同声明は各代表の政治上の願いと厳かな約束を示したもので、その発表により、朝鮮半島の非核化は重要な一歩を踏み出した。6カ国協議が新たな段階に入ったことも表している。共同声明は得がたいものであり、各代表は充分に尊重し、誠実に対応するべきだ」と述べた。
武副部長は、各代表が引き続き、誠実に責任感を持ち、柔軟かつ実務的な姿勢で協議に臨み、各代表が受け入れられる行動計画をなるべく早く制定するよう希望した。また今回の協議について中国側の全体構想を説明。まず各代表が全体的な枠組みを制定し、その後ワーキンググループまたは専門家グループで具体的な細則を定めて具体的な計画を作った後、代表の協議を行うことを提案した。
「人民網日本語版」 2005年11月9日