先般、米ピユー研究センターが行った民意調査の結果によると、中国経済の目覚しい発展とともに、自分たちおよび世界に対する中国人の感じがよくなっていることが明らかになった。
本部がワシントンに設置されているピユー研究センターは独立性の民意研究・調査機構である。同センターが11月15日に発表した民意調査の結果によると、過去五年らい、数多くの中国人が着実な進歩を感じており、向こう5年間に生活がさらによくなると考えており、中国の現状に対しても満足していることが明らかになった。
この民意調査は2005年5月から中国大陸部のいくつかの都市において行われたものである。調査を受けた人たちの76%は「向こう5年間に生活の質が向上する」ことに楽観的であり、この比率は同調査のカバーした17ヵ国のトップとなっている。中国についではインドであり、その比率は75%であった。一方、アメリカの調査対象のうち、「将来の生活がよくなる」と答えた人はわずか48%で、2002年の夏に行われたこれに類した調査の結果に比べれば、13%減となった。
アナリストの分析によると、中国人の楽観的な態度は日々増加する個人所得、より幅広くなる消費における選択の可能性、大都市における改善されつつある生活や仕事の環境などによって生じたものである。また、2005年の中国経済の伸び率は9.2%に達すると見られている。
アジア統計会社(Asian Demographics)の執行役員であるコリント・ロルント氏が「過去5-10年間に、中国の家庭収入が著しく増えたため、中国人が生活の改善を身をもって感じていることには驚くことはない。より多くの人々が良質の住居や医療・保健のサービスを享受することになっている。また、労働技能の向上とともに、より多くの人々が自らの意にかなった仕事につくことになったので、数多くの中国人が個人の環境の改善を感じているのは当然のことであろう」と語った。
ピユー研究センターは世界的範囲で、「過去5年間に個人の進歩を感じられるか」というテーマの調査を行い、結果としては、50%の中国人が「はい」と答え、これは調査の対象となった17ヵ国の17ヵ国の中でもトップである。調査対象となった72%の中国人は中国の現状に対して満足の意を表し、これも17ヵ国のトップ。一方、ドイツの現状に対し不満の意を表したものは調査対象の総数の73%を占め、アメリカでは「不満」と答えたものが57%に達した。
同研究センターの調査によると、中国人の楽観と自信は中国人の「外国の中国に対するイメージ」にも影響をもたらすことになった。調査によると、70%の中国人は「中国は他の国からも尊重されている」と答えた。また、中国の調査対象のうち、アメリカに対し好感を持っている人は41%であったが、インドは71%であった。
「チャイナネット」 2005年11月25日