原料コストの値上げや利潤の低下などのマイナスな要素の影響をはねのけ、中国のプラスチック・ゴム工業は逆境におかれていても目覚しい成果を収めている。関連データによると、2004年に中国のプラスチック製品の加工・生産能力はすでに2000万トンを上回り、プラスチックの生産能力は世界第二となった。
関係筋によると、2005年には中国のプラスチック・ゴム工業は引き続き急成長をとげている。通関統計によると、2005年1-8月、プラスチック製品の輸入量は112.26万トンとなり、昨年同期比4.64%減となった。同期におけるプラスチック輸出量は786.79万トンで、輸出額は104.98億ドルに達し、昨年同期比の伸び率はそれぞれ14.43%、30.85%となった。2004年に中国のプラスチック製品の輸出総量は初めて1078万トンに達し、輸出の増加量は輸入のそれを大幅に上回った。これは、中国のプラスチック産業が「規模が大きくて競争力が強くなった」ことを示すものと言える。
中国のプラスチック・ゴム産業の目覚しい発展ぶりは世界の注目を集めている。アジア最大、世界で三番目の「国際プラスチック・ゴム展示会」の主催地が上海に決まった。30ヵ国・地域の1300余の企業が展示に参加し、展示総面積は92000平方メートルに達した。
中国のプラスチック・ゴム産業の今後の発展について、中国プラスチック加工工業協会の廖正品会長は次のように語っている。「当面、中国において一定の規模あるプラスチック生産企業は9000余社もあり、中国のマクロ経済の持続的な成長とともに、2006年に中国のプラスチック産業は急成長の姿を保つことになろう。中国のプラスチック・レジン製品のパフォーマンスとしての消費量は2000年の2300万トンから2004年の3813.3万トンに増え、年間の伸び率は13.5%となった。2005年に中国のプラスチック・レジン製品のパフォーマンスとしての消費量が4000万トンを突破すると見られている。中国はすでに名実相伴う『プラスチック大国』と言ってもよい」と語った。
「チャイナネット」 2005年12月12日