中国科学技術部バイオセンターの安道昌副主任は9日、浙江省の湖州で開かれた「中国バイオテクノロジー産業発展長江デルタフォーラム」で、中国のバイオテクノロジーとバイオ産業は急速な発展の勢いを示していると語った。
バイオテクノロジーは戦略的ハイテクの重要な分野の一つで、その発展は日進月歩で、国際間の競争も激しく、すでに第3次発展の波に乗っている。バイオテクノロジーは食糧生産の安全、エネルギーの安全、公共衛生の安全、国家の安全を保障するために重要な技術的サポートを提供することができる。バイオテクノロジーとバイオ産業は世界各国が興味を示し、投資する重要な分野であり、経済の新しい成長スポットとなり、国民経済と社会の発展において重要な戦略的位置を占めている。
中国政府はバイオテクノロジーの発展を非常に重視し、特に重点的なサポートを与えている。国の863計画(全称は「ハイテク研究発展計画」で、中国の科学者数百人が1986年3月に全面的かつ厳格な、科学的なフィージビリティー・スタディーを経た上で策定したもの。生物、宇宙、情報、レーザー、自動化、エネルギー、新材料、海洋など8つの分野の20の課題が含まれている。)を実施して20年来、終始バイオテクノロジーを国の戦略的な重要分野として重点的にサポートしており、2000年12月には国家生物技術研究開発と産業化促進指導グループが発足した。
中国のバイオテクノロジーの全般的なレベルは発展途上国の中で前列にあり、機能遺伝子、蛋白、肝細胞と組織工学、遺伝子組替え植物、遺伝子治療などを含む肝要な技術は先進国レベルに近づいている。3000の遺伝子クローンは検定され、そのうちの406の機能が解明されており、応用可能のものは192もあり、新製品研究開発に利用できる遺伝子は42もある。
現在、25の新薬が市場に出回っており、45の新薬証書を獲得している。100余りの薬物が臨床実験段階にあり、200余りの候補とみなされるものも近く実験室での研究を終える。遺伝子薬物と遺伝子ワクチンの模造品も361あり、2005年の遺伝子組替え綿花の栽培面積は5000万ムー(15ムーは1㌶)以上に達し、全国綿花栽培面積の70%を占めている。
我が国のバイオテクノロジーは農業、医薬業、工業などの分野に幅広く応用され、一連の新しいタイプの産業を育成しており、一連の研究開発基地と産業化基地を形成している。バイオ企業は集約化発展の趨勢を示しており、現代的な生物企業は2800社に達し、工業生産総額は640億元に達している。
中国のバイオテクノロジー研究機構は健全で、バイオテクノロジーエリアの建設も引き続き強化され、研究者陣も安定している。現在、25の生命科学またはバイオテクノロジーエリアの建設に取り組んでおり、2万人の研究者を擁している。200の実験室、300の研究所、70の大学がバイオテクノロジーの研究開発に従事している。
「チャイナネット」2006/04/10