国家環境保護総局の布石に基づいて、中国東北部の黒竜江省ハルビン市の環境保護局は同市の道里区に中国初のデジタル環境保護実験地を設けることになった。それにより、ハルビン市のためにハイレベルの環境保護人材を育成し、同市の環境保護情報化の整備を促すことになる。
当該実験地は今年2月の松花江水質汚染事故をきっかけとして生まれた環境保護情報デジタル化の需要を研究対象とし、環境管理機構、観測スタッフ、実務者、企画スタッフらはデジタル手段を通じて、遠隔観測、ボイス・コントロール、ビデオなどを利用して、そのデータを分析し、環境変化を観測し、環境の質的状況と発展の趨勢を全面的にキャッチし、環境整備案及び環境への応急マニュアルを策定し、環境観測予報システムを構築し、ハイテク利用でさまざまな環境突発事件を予報する。
同実験地は環境観測従事者が野外へ出かけなくても汚染物の排出詳細状況を知ることができ、そしてその排出状況を即時に処理することを目指している。環境専門家もこの実験地のシミュレーション施設を利用して、環境変化が動物に与える影響を分析し、生物多様性を保護する措置を講じ、学術研究を展開することができる。同実験地は2008年に完成する予定。
「チャイナネット」 2006/06/01