雲南省政府はこのほど、向こう3~5年間に東南アジア向けの物流基地をつくることを明らかにした。
関係筋によると、「中国―東南アジア諸国連盟自由貿易区」をつくることによって、雲南省は次第に経済区域の物流の中心となりつつある。こうした状況のもとで、雲南省は国際ルートをよりどころとして、省内の物流ネットワーク、物流センター、配送センターなどについて重点的に企画と建設を行っている。
雲南省の物流基地は、現代的物流発展の政策、運営、情報に関する三つのプラットホームと組織管理、インフラ施設、企業経営、技術応用、モデル試運営などのシステムをつくることになっている。このほか、隣接している省や周辺諸国との間でさまざまな形の交流を展開し、市場秩序を規範化し、物流資源を統合し、健全な物流統計指標システムをつくり、企業に情報サービスを提供し、多角的な物流を発展させ、現代物流に関する教育とトレーニングを強化することになっている。
雲南省は歴史上中国の東南アジア、南アジアに通じる重要なルートであったことでもあり、2000余年前のシルクロードの南ルートはほかでもなく四川から雲南を通じてインドへ、さらにペルシアに至るもので、中国の最も早い時期の国際貿易ルートの一つであった。アセアン諸国との協力の強化につれて、雲南省の区域的優位性がますます顕在化することになり、国際貿易物流センターに転換する潜在力を有し、それへ向かうチャンスに恵まれている。
「チャイナネット」2006/08/17