このほど、「世界文化の中心」を誇る米ニューヨークの文化街リンカーン・センターで、メトロポリタンオペラハウスで興行されている中国のオペラ「秦の始皇帝」は大きな反響を引き起こしている。12月21日から2007年の1月25日にかけての興行の15-350ドルの入場券はすでに完売され、メトロポリタンオペラハウスの記録を樹立した。今では入手できるチケットはおそらく、3時間も順番を待ってやっと手にいれることのできる立ち見席のチケットしかない。
安価の商品で世界市場のシェアを拡大している中国にとって、オペラの「秦の始皇帝」の成功は、世界の文化界で中国の影響力を拡大する代表的な出来事と見られている。
中国の文化を目立たせている先陣の役割を果たしているのは中国のアーチストたちである。注目を浴びている著名な中国のピアニストの郎朗さんは毎回ニューヨークでの公演の際には、チケットがあっという間に完売されるのが、一刻も早くそのチケットを手に入れなければ、郎朗さんの演奏を楽しむことは不可能。美術の面でも、中国の画家の台頭が目覚しく、2006年に世界の美術品のオークションで中国画家の作品の価格高騰は、注目される話題となった。
海外において中国のアーチストたちが注目されるとともに、中国はすでに日本を上回り、アメリカにおけるアジアの芸術の代表格としての存在となり、数多くの芸術分野で日本を抜いている。これは、アメリカの学生たちの留学目的地の選択からも見て取ることができる。アメリカの国際教育機構が発表した最近の調査結果によると、2005年に中国に留学したアメリカの学生は6389人に達し、2004年のそれより34.9%増となったが、同じ時期に日本留学を選んだアメリカの学生はわずか4100人でしかなかった。
「チャイナネット」 2006年12月31日