農業部国際合作局筋によると、対外改革・開放の拡大につれて、農業への外資導入額が急増し、外資利用の分野も広がっている一方、現在の外資導入の規模はかなり小さく、外資構造にも不合理な点が多いので、農業への外資導入の関連政策をいっそう充実させなければならない。
2005年末現在、中国の農業の外資導入契約金額は329億ドルに達し、省、直轄市、自治区ほぼ全部をカバーするものとなっており、農業、林業、水利、牧畜、漁業などの分野に及んでいる。
農業部国際合作局のスタッフは、農業に関する大型シリーズ番組の『国境を乗り越える協力』の記者会見で、中国は外資を利用し、農業の発展における資金の不足を緩和しており、国外の先端技術及び設備、優良品種やハイレベルの管理経験を導入し、農産品加工業の発展を促し、農業産業化のレベルを引き上げ、農村及び農業の改革を促すことになると述べている。
しかし、注目しなければならないのは、当面、農業の外資導入の規模はかなり小さく、外資構造には不合理な点も多く、農業のリスク予防体制も不健全であることである。統計データーによると、農業の外資利用額は外資導入総額のわずか4%で、外資導入の地域分布もアンバランスで、90%が東部地域に集中している。これらの問題を解決するため、今後、中国は農業への外資導入の関連政策をいっそう充実させ、農業への投資の望ましい環境を作り出すことに力を入れなければならない。
「チャイナネット」2006年12月31日