朝鮮半島の核問題をめぐる6カ国協議で朝鮮首席代表を務める金桂冠・外務次官は17日、朝鮮が今月19日から行われる第6回6カ国協議に真摯な態度で参加することを表明した。
金外務次官は同日、6カ国協議へ参加するために朝鮮高麗航空便で北京に到着し、空港でのインタビューで「朝鮮は真摯な態度で協議に参加する」としたものの、協議の見通しについては「不明瞭」と答えた。
金外務次官はまた、「朝鮮は国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長の訪朝、米国との朝米国交正常化交渉、日本との朝日国交正常化交渉など、やるべきことをやった。問題は、米国がやるべき事をやっていないところだ。最も重要なのは、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の問題が解決していないことだ」とし、「米国が同銀行にある朝鮮資金を全面的に凍結解除しなければ、次の措置はとらない」と述べた。
米国財政部は2005年、朝鮮が同銀行の口座を利用してマネーロンダリング、偽ドル札の製造を行っているとし、米国金融機構に命じて同銀行と米金融機関との取引を禁止した。同銀行は直ちに朝鮮との業務を停止、朝鮮は米国による告発を拒絶している。
エルバラダイ事務局長の朝鮮訪問について金外務次官は、「同氏が朝鮮を訪問したことは、朝鮮の善意の表れだ。同氏の訪問は6カ国協議の合意文書の実施について討論するためではない。IAEAの関係者による朝鮮での監督・検証などは今後の問題だ」と述べた。
「人民網日本語版」2007年3月18日