温家宝総理は10日、韓国の盧武鉉大統領とソウルの青瓦台で会談した。
双方は共に、中韓国交樹立15周年と中韓交流年を契機に、友好協力の大方針を堅固に押さえ、戦略的疎通を強化し、互恵協力を促進し、両国関係の新たな進展をたゆまず促していく意向を表明した。
温総理は両国関係の発展について、次の5つの提案を示した。
(1)ハイレベル交流を維持し、外交政策協議と外交安全保障対話を継続する。
(2)経済・貿易協力を深め、「中韓投資保護協定」の早期締結・実施を図る。
(3)人文交流を促進し、教育協力と青少年交流を拡大する。
(4)国際・地域問題における協議と協調を強化する。中韓日の各種協力枠組、中韓日と東南アジア諸国連合(ASEAN)、アジア太平洋経済協力機構(APEC)など、地域枠組の役割を十分に発揮し、地域協力プロセスを推進する。
(5)互いの懸念を適切に処理する。中国は、韓国政府が台湾などの問題で中国を理解し、支持していることを称賛する。相互理解と相互信頼の精神に基づき、韓国側の懸念を適切に処理していきたい。
盧大統領は温総理による両国関係の評価と提案に賛同。「韓中両国は両国関係の発展において目標を同じくする。温総理の今回の訪問が両国関係をさらに高いレベルへ押し上げるものと信じる」と述べた。
「人民網日本語版」2007年4月11日