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胡錦涛国家主席、日米露7カ国のリーダーと会見

 胡錦涛国家主席は現地時間の8日、ドイツのハイリゲンダムで行われたG8と発展途上国の首脳会合に出席した際、アメリカ、ロシア、日本、ドイツ、フランス、イタリア、カナダの首脳とそれぞれ会見し、二国間関係や共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見を交わした。

胡錦涛国家主席はアメリカのブッシュ大統領と会見した際、中米関係に対する5つの意見を次のように打ち出した。

一、戦略的な相互信頼を引き続き強め、相手国の発展を客観的、公正的に考え、相手国の戦略的意図を正しく理解する。

二、台湾問題を適切に取り扱い、台湾海峡の平和安定と中米間に共通する戦略的利益を共に守る。

三、中米間に急成長している経済貿易協力プロセスに現れた問題を全般的、客観的に考慮し、平等的な対話と交渉を通じてその摩擦を解消し、その政治化を避ける。

四、エネルギー、環境保護、気候変動などの分野における協力を広げる。

五、重大な国際問題と地域問題をめぐる交渉と協調を強める」となっている。

これに対して、ブッシュ大統領は、「米中間の戦略的な経済対話は両国の経済紛争を適切に解決する主な方法で、今後も続けていく必要がある」とした上で、「アメリカ政府の台湾問題に対する立場は変わっておらず、アメリカは台湾海峡の現状を変えるための単独の行動に反対する」と強調した。ブッシュ大統領はさらに、中国が朝鮮半島の核問題を解決するため払った努力に感謝し、中国がスーダンのダルフール問題とイランの核問題に果たした積極的な役割を評価した。

胡錦涛国家主席はロシアのプーチン大統領と会見した際、「今年3月に、両国は次の10年間にわたる中ロ戦略協力パートナーシップの原則と方向を決めたが、中ロ関係の発展にとって重要な意義がある。中ロ間の全般的な投資協力計画をロシアと協議して立てるほか、中国企業にロシアのインフラ施設、加工製造、ハイテク産業、木材の二次加工、エネルギーの開発などへの投資を奨励する」とした上で、「東北地方の老朽化した工業基地の復興作業、極東と東シベリアの開発事業を推し進めるため、中国はロシア側と一日も早く協力を展開し、共に発展することを目指している」との考えを示した。

また、胡錦涛国家主席は、日本の安倍首相と会見した際、「両国は戦略的な視点から中日関係の発展方向を把握し、両国国民の平和共存、子々孫々の友好、互恵協力、共同発展にたゆまぬ努力を払わなければならない。両国は3つの共同コミュニケに定められた原則を堅持し、政治における相互信頼を深め、互恵協力を広げて、両国の長期にわたる関係発展のため基礎を固めるべきである」と指摘した上で、「歴史問題と台湾問題は中日関係の政治的基礎に関わるものである。両国は約束を守り、具体策と行動を通じてこれらの約束を具体化すべきである」と強調した。

これに対して安倍首相は、「日本は中日国交正常化35周年というきっかけをつかみ、両国の関係を戦略的互恵の方向へ推し進めていきたい。日本は日中共同声明の中で定められた原則に基づき、歴史問題と台湾問題を適切に取り扱っていく」との立場を表明した。

「中国国際放送局 日本語部」より 2007年6月9日

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