BBCの報道によると、イギリス外務省で気候変動問題を主管するアシュトン氏は先般、「世界の温暖化ガス排出量の増加の責任を中国に転嫁する言動は間違っている。先進国はモデルとなるべきである」と語った。先般、オランダのある環境観測機構はレポートの中で、「中国はすでにアメリカを上回り、世界一のCO2排出国となっている。昨年、中国のCO2排出量は9%増となったが、アメリカのそれは1.4%増である」としている。これについて、アシュトン氏は「大気中のほとんどの排気ガスは先進国によるものであるので、われわれにはその責任がある。中国の温暖化ガス排出量の増加には、欧米の消費者が購入している中国商品の増加も原因の一つである。ちなみに、中国住民の一人当たりの温暖化ガス排出量は先進国のそれに比べれば、かなりのギャップがある」と語った。
国際グリーン・ピースのイギリス事務主管の任韶文氏(音訳)によると、温暖化ガス排出量の増加の責任は中国政府のみならず、アメリカ、EU、日本などの先進国にもある。中国の一人当たりのCO2排出量は年間わずか3.5トンであるが、イギリスのそれは10トン、アメリカのそれはさらに20トンに達する。欧米の先進国は中国で工場の開設を通じて、温暖化ガス排出量のほとんどを中国に移している。先進国は環境にやさしいエネルギー技術を中国に提供するべきである。
「チャイナネット」 2007年7月2日