世界で3番目、中国では最初の慰安婦被害者記念資料館が7月5日、上海で開館した。これは、上海師範大学中国慰安婦問題研究センターにより設立されたものである。
開館式典において、最初に対日訴訟を起こした中国の慰安婦の万愛花氏、原告として日本の法廷に立ったことがある海南省のリ族の被害者の林亜金氏、最近新たに世間に知られるようになった広西チワン族自治区桂林市の被害者の韋紹蘭氏が、証人として会場に姿を現した。
資料館では、同研究センターが14年間にわたる研究活動の中で収集したさまざまな資料が展示されている。その中には、世界最初の慰安所である大一サロンにある、富士山模様の木彫・広告・戸板、上海の楊家宅慰安所にある木炭を置くための磁器のかめなど、非常に珍しい資料がある。
同資料館は市民に向けて無料公開することになっており、開館期間は7月5日-7月12日、8月10日-8月15日、8月31日-9月5日の朝9時から午後4時まで。
写真は悲惨な過去の出来事を思い出して、思わず泣き出した韋紹蘭氏。
写真は資料館の前で記念写真を撮る3人の被害者たち。
「チャイナネット」2007年7月6日