独「ドイチェ・ヴェレ」紙は先般の記事で、中国経済は急成長を続け、輸出額が大いに伸びているので、以前実現しそうもなかった「英米を超える」というスローガンはだんだん事実となりつつある。
今年第二四半期、中国の輸出総額は2950億ドルに達し、初めてアメリカのそれを超えて世界第二の輸出国となった。当面の発展のすう勢から見れば、中国は世界一位の輸出大国までそれほど遠くない。ドイツ連邦対外貿易情報局筋によると、世界経済の発展の展望がはっきりしているので、中国の対外貿易の急増はこれからも続き、2008年の中国の輸出総額は1.5万億ドルに達し、ドイツのそれを超えて世界最大の輸出国となると見なされている。
この記事では、中国の輸出製品を安価の商品とする見方に対し、次のように反論している。中国は数多くの分野で先進国にとっての手ごわい競争相手となっている。電子テクノロジー、電子工業などの分野で、中国はすでにリードしており、国際市場でのシェアは18.5%となっている。今年上半期、中国が輸出する良質安価の鉄鋼製品は260億ドルに達し、昨年同期比125%増となった。しかし、化学工業や機械製造などの分野で、国際市場の大手を目指す中国にとって、時間をかけなければならない。国際自動車市場で中国のシェアはわずか0.3%であるので、ドイツ(22%)や日本(18%)に比べればかなり遅れている。努力を払うことで、ドイツや日本との競争も可能となろう。
先進国の立場から見れば、中国の輸出は諸刃の剣である。先進国は安価な消費品を購入すると同時に、中国からのより大きくなっているチャレンジに直面することになっている。簡単な、そして中レベルの技術分野で、中国は 欧米にとって強い競争相手となっている。欧米諸国にとって、技術革新と研究分野に力を入れてこそ、ハイテク分野で中国と勝負することが可能となる。
「チャイナネット」 2007年8月28日