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japanese.china.org.cn |08. 03. 2018

中国の高速鉄道が安定走行できる理由 コア部品に迫る

タグ: 中国 高速鉄道 安定走行


中国製の「標準」が世界の新しい目標に

 

   ギアボックスの駆動輪で最も重要な工程である「形の修正」は神秘的な人物によって行われる。

 

戚墅堰所ギア製造専門家の陸堰龍さんが設定した「中国標準」は先進国のものを上回る。「もともと真似ていたが現在は違い、自分で標準を決める。2つは全く異なる概念」と話す。

 

   平面に見えるギアだが実は曲がっており、形の修正はギアの噛み合わせと摩耗による寿命に直接関わる。これらが基準に達していれば、ギアボックスは2400万キロ走行できる。ギアの表面はミリ単位に精確でなければならない。その精確さは髪の毛の50分の1に相当する。

 

   中国の南北を貫く広州・ハルビン線、東西を横切る上海・ウルムチ線は最長2000キロに達し、標高と温度差の影響により外国産の先進的な高速鉄道技術は合わず、国外の製造標準は中国の高速鉄道の発展ニーズを満たせない。

 

   中国の巨大な高速鉄道網は試練だけでなくチャンスももたらした。2015年、国産ギアボックスを搭載した「復興号」が誕生し、全ての試験をクリアし、世界の高速車両の製造に新標準「中国標準」をもたらした。

 

   2017年12月、中車戚墅堰所が自主開発した高速車両用ギアボックスは国家科技成果二等賞を獲得した。設計から実験、部品の製錬、加工、製造に至るまで、高速鉄道の勢いは中国の工業生産の実力を高めている。「復興号」が採用する複数の技術は世界をリードし、中国人エンジニアが決めた「標準」は世界の新しい目標になりつつある。


   中国の高速鉄道は誇りと言える。



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