鄱陽湖のスナメリの「引越し記」

   スナメリは長江水生生物保護の象徴種、国家一級重点野生動物で、絶滅のおそれが極めて高い生物である。2022年の長江中流域での干ばつの影響で、江西省の鄱陽湖松門山水域に生息していた30頭以上のスナメリが深水区まで泳げなくなった。

   スナメリの座礁や食物不足などの潜在的リスクを低減し、長江流域の種の構造を改善し、遺伝多様性を高めるため、江西省農業農村庁は中国科学院水生生物研究所などの部門と連携し、鄱陽湖松門山水域で長江スナメリを移動させる保護行動を実施した。3日間に及ぶ包囲捕獲、身体検査、輸送を経て、各関係部門は2頭の雄のスナメリを江西省湖口県の鄱陽湖南北港水域に移動させることに成功した。記者はスナメリが「新居」に引っ越す一部始終をカメラで記録した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年2月17日