世界最大の旅客機、エアバスA380が23日午前10時6分、北京首都国際空港に到着した。同機は南から北へ安定して東滑走路に着陸。減速滑走を始めたが、数分後に再び巨体の頭部を南、尾部を北に向けて滑走路を逆走。さらに途中で向きを変え、駐機場に進入した。
現場の民用航空総局の専門家は「航空機がこうした滑走の仕方をするのは、機体のどこかに問題があったに違いない」と指摘した。原理上、滑走路はすべて「一方通行」であり、離着陸ともに同方向で行われ、すでに着陸した航空機が再び元の方向へ滑走することは絶対に許されない。正常な状況下では、着陸機は滑走路を一定区間滑走した後、直角に向きを変え、滑走路に連結する誘導路を通って、駐機場に移動する。
現場に居合わせた民用航空総局の専門家は、具体的な状況を把握した後、同機のパイロットが、管制官の指示を聞き違えて滑走路を逆走したことを明らかにした。
同機は同日午後4時に北京首都国際空港を離陸し、午後6時10分に上海浦東国際空港に着陸した。
「人民網日本語版」2006年11月24日