▽中国は鋼材の過度の輸出を後押しせず、鉄鋼貿易黒字も追求していない
商務部対外貿易司の梁樹和副司長はこのほど「中国産鉄鋼原料及び鋼材に関する国際大会」で次のように述べた。
資源やエネルギーの現状、環境的要因を考慮すれば、中国の鉄鋼工業の発展は国内需要を満たすことが中心であり、鉄鋼貿易の主な目的は品目の調整にある。中国政府は鋼材の大量かつ過度の輸出を奨励してしないし、鉄鋼貿易による黒字を追求してもいない。中国の鉄鋼貿易が世界の鉄鋼市場に打撃を与えるということは、現在もないし、これからもあり得ない。
また中国政府は貿易黒字を緩和し、バランスの取れた国際貿易環境を創出するために、鉄鋼製品の輸出の伸びを抑えている。2007年4月15日以降は鋼材輸出における輸出増値税の還付率を大幅に引き下げ、一般鋼材については還付を取り消した。またこのほど約80種類の鉄鋼製品について、輸出関税を追加徴収することを決定した。今後の中国の一般鉄鋼製品の輸出には、補助金もないし、ダンピングも存在しない。
「人民網日本語版」2007年6月1日