週末のレジャー、午後のバーでおしゃべり、シネコンで映画選び――個人の体で触れ、心が弾む「感じる消費」が今、中国の都市生活者に浸透しつつある。新華社のウェブサイト「新華網」が報じた。
北京で働く27歳の楊慕さんは、この「感じる消費」が大好きな一人だ。機会があれば、週末で北京から麗江(雲南省)に飛び「日焼け」し、あるいは郊外を散歩して「自然の空気」に触れる。
哈爾濱(ハルビン)希望青少年心理救援センター主任で医学博士の張大生氏は、中国都市部における「感じる消費」の静かなブームを、「回帰と成熟」という言葉でまとめる。
哈爾濱で百年の歴史を持つ中央大街でバーを経営する李良さんは語る。「今や都市では若者であってもなくても、お金持ちであってもなくても、皆が時間とお金を惜しまず、『感じること』を楽しむようになっている。このような消費は額の大小にかかわらず、モノを得られるとは限らない。一番重要なことは、『楽しさ』を手に入れることです」。週末に簡単な本を持ってお茶を飲み、あるいは外国人の友人と語学を教え合うことも、余暇の流行になっているようだ。