英紙「フィナンシャル・タイムズ」(北米版)は7月11日、エール大学マネジメントスクールの国際貿易・金融学教授、ジェフリー・ガーテン元米商務次官の記事「なぜ西側は中国の輸出を規範化しなければならないのか」を掲載した。同文は▽米国は過去25年間、輸入製品に対する管理体制を迅速に刷新できなかった▽米国食品医薬品局(FDA)の製品検査量は過去10年間で4倍に増えたが、予算の増額は一向になかった▽過去数年間に米消費製品委員会の人員と予算は少なくとも10%削減された――ことを指摘している。だがガーテン氏は、輸入品管理業務の激増にも関わらず資源投入が足踏みしているという、この状況が出現した理由を踏み込んで探ってはいない。しかしこれこそが、国を治める者が再考し、改善すべきことなのだ。特に政府予算の審査権を握る米国議会は、こうした状況の出現に対し、どのような責任を負うべきだろうか。中国製品の品質問題が持ち上がるや「義憤を胸に漲らせて」、中国製品に対する数々の極端で差別的な制限措置の発動を求めたあの議員たちは、当初は「政府規模の膨張を防ぐ」「予算を制御範囲内に抑える」などと「正義」の旗印を掲げ、品質管理当局への必要な投入の増加を阻止したのではなかったのか?
「人民網日本語版」2007年8月22日