中文 English Français Deutsch Русский язык Español عربي Esperanto 한국어 BIG5
政  治
経  済
社  会
文  化
観  光
論  評
スポーツ
中日両国
生態環境
貧困撲滅
フォト·チャイナ
国務院新聞弁
公室記者会見
HOME
DATE:
このページを印刷
メールで送る
中国の原子力発電所の安全性

核廃棄物を科学的処理

中国の田湾原子力発電所

田湾原子力発電所

放射性核廃棄物が人体に無害になるまでには千年もかかる。そのため、核反応炉の廃棄物をいかに処理するかが、原子力発電所の建設にとって重点の1つとなっている。霍氏によると、どの原子力発電所にも深さ数十メートルの大きな池があり、核反応炉で燃焼した廃棄物は抽出された後に池で冷却されるが、その放射性は徐々に減少していくという。この冷却廃棄物はさらに処理され、まず有用な物資を抽出してから地中深くに埋められる。中国のすべての原子力発電所の廃棄物はまだ水中で保存されている段階にある。核工業北京地質研究院の院長代理兼環境保護研究センター主任の王駒氏は、核廃棄物の専門家で、高放射性廃棄物の地質処理研究分野での第一人者だ。王氏は「地中深くに埋めるのは、高放射性物資を処理する上で最も現実的な方法である。つまり、地下に処理倉庫を建設する。それは巨大な天然の岩石を穿って造ったものでなければならない。全体的に安定した岩石によって、核元素の外部への漏れを防ぐことができるからだ」と説明する。核廃棄物は高放射性と中低放射性の2種類ある。中国はすでに中低放射性廃棄物の処理場を、甘粛省玉門と広東省北竜の2カ所に建設した。中低放射性についてはかなり成熟した技術を有していると言えるだろう。王氏が高放射性廃棄物処理場に最適だとして選んだのは、甘粛省の北山だ。花崗岩で、しかも地殻は比較的安定しており、数千平方キロにも及び、人家はなく、気候は乾燥し、雨は少なく、蒸発量も大きい。立地が決まれば、地下実験室を建設し、様々な技術を検証する必要がある。こうして初めて、地下の温度や圧力、水流、地殻の力などを把握できるからだ。現在、王氏はグループを率いて北山でボーリング調査を行っている。15年までに実験室の場所を決定し、25年には完成させる予定だという。 05年上半期に国防科学工業委員会が制定した中長期核廃棄物処理計画に基づき、高放射性廃棄物の永久処理場は1カ所だけ建設することになっている。設計上の寿命は1000年、100~200年の間に全国で排出される廃棄物を貯蔵できる容量だ。その後は永久に地下に埋められる。つまり、少なくとも100年は第2処理場を造る必要はないということだ。中国の現有の原子力発電所が排出する高放射性廃棄物の絶対量はそう多くはなく、100万キロワットのユニット1台で、1年間に80~100立方メートルである。現在の総排出量はおそらく数千立方メートルほどだ。

「北京週報日本語版」より2007年9月25日

 

   前のページへ   1   2  3  


このページを印刷
メールで送る
関連ニュース

TOPへ

リンク
人民中国 | 北京週報 | 中国画報 | 中国刊行物 | 駐日本中国大使館 | 人民日報 | 中国国際放送局 | 新華ネット
Copyright © China Internet Information Center. All Rights Reserved E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-88828000