上海証券報によると、中国人民銀行(中央銀行)は16日までに、預金準備率の引き上げと中央銀行手形の発行に続く過剰流動性回収策として、公開市場一級取引業者(大手商業銀行)以外の中小金融機関の資金を特殊預金として回収するとの通知を行った。預金期限は3カ月と1年の2種。
特殊預金の金利は同じ期限の中央銀行手形と同水準で、3カ月物が2.91%、1年物が3.44%。預金額は各金融機関が自主的に報告することになっており、預け入れ日は今月23日。
特殊預金とは、金融機関が資金を中央銀行に預けるもので、中央銀行は金利を支払う。流動性に余裕がある状態では、有効な流動性コントロール方式だ。
業界関係者は、中央銀行手形の発行対象に含まれない金融機関も流動性回収の対象に含まれたことを示すと説明している。